夫婦の年齢差はどのくらい?2025年IBJ成婚データで見る同年代婚・妻年上の増加
「結婚するなら、男性が年上のほうがいい」
「女性より男性が3歳くらい年上が理想」
婚活では、このように「夫婦の年齢差」を気にする方も少なくありません。
実際、これまでは「夫が年上、妻が年下」という組み合わせが一般的だと考えられてきました。
ところが、最近の婚活事情を見てみると、少しずつ変化が起きています。
夫婦の平均年齢差が以前より縮まり、同年齢同士や、妻のほうが年上というカップルも増えているのです。
今回は、私が加盟しているIBJが公表した「2025年IBJ成婚白書」のデータをもとに、夫婦の年齢差がどのように変化しているのかを見ていきます。
そして、婚活をするときに「相手は何歳まで」と年齢条件を決めることについても、結婚相談所のカウンセラーの立場から考えてみたいと思います。
夫婦の平均年齢差は8年間で約1.5歳縮まっている
まず注目したいのが、夫と妻の平均年齢差です。
2017年のIBJ成婚カップルでは、夫婦の平均年齢差は4.23歳でした。
それが2021年には3.78歳となり、2025年には2.77歳まで縮まっています。
2017年と2025年を比べると、その差は1.46歳。
つまり、8年間で夫婦の平均年齢差が約1.5歳縮まったことになります。
これは、「男性がかなり年上」という結婚よりも、男女の年齢が近いカップルが増えていることを示すデータです。
もちろん、これは「夫婦は必ず2~3歳差になる」という意味ではありません。
10歳以上離れた夫婦もいますし、妻のほうが年上の夫婦もいます。
あくまでも、IBJの結婚相談所ネットワークで成婚したカップル全体を見ると、男女の年齢差が以前より小さくなっているということです。
では、具体的にどのような変化が起きているのでしょうか。
「同年齢・妻年上」の夫婦が増えている
夫婦の年齢差を見るとき、もう一つ興味深い数字があります。
「同年齢」または「妻のほうが年上」というカップルの割合です。
2017年は17.4%でした。
それが2021年には21.2%、2025年には27.8%まで増えています。
2025年には、成婚したカップルのおよそ4組に1組以上が「同年齢」または「妻年上」という組み合わせになっていることになります。
2017年と比べると、約1.6倍です。
一方、「夫が年上」のカップルは、2017年の82.6%から2025年には72.2%へ減少しています。
まだ「夫が年上」の夫婦が多数派ではありますが、その割合は以前より小さくなっています。
さらに細かく見ると、「同年齢」は8.3%から11.1%へ、「妻年上」は9.1%から16.8%へ増加しています。
特に「妻年上」の増加は注目したいところです。
「男性は女性より年上であるべき」という考え方だけでは、現在の婚活事情を説明しにくくなっていることが分かります。
婚活では「年齢差」よりも「価値観」を重視する人が増えている?
では、なぜ夫婦の年齢差が縮まっているのでしょうか。
もちろん、今回のデータだけから「これが原因」と断定することはできません。
ただ、結婚に対する考え方や夫婦の生活スタイルが変化していることは、一つの背景として考えられます。
現在は、結婚後も仕事を続ける女性が多く、夫婦二人で仕事をしながら生活を築いていく家庭も珍しくありません。
そうなると、
「男性が年上だから安心」
「男性のほうが年収が高いほうがいい」
という条件だけではなく、
「仕事について理解してくれるか」
「家事を一緒にやってくれるか」
「お互いの生活を尊重できるか」
「将来について同じ方向を向いているか」
といった部分が、より重要になってきます。
年齢が近ければ、仕事や生活環境、将来に対する感覚などを共有しやすい場合もあります。
もちろん、年齢が近ければ必ず価値観が合うわけではありません。
反対に、年齢が大きく離れていても、とても相性の良い夫婦もいます。
大切なのは、「年齢差が何歳か」だけでは判断できないということです。
「男性は年上」という条件を外すと、出会いが広がることも
婚活をしていると、相手への希望条件を細かく決めたくなるものです。
「35歳以上の男性がいい」
「年下の男性は考えられない」
「最低でも3歳は年上がいい」
自分がどんな結婚をしたいのかを考えることは、婚活ではとても大切です。
ただし、年齢差を厳しく設定することで、せっかくの出会いを最初から除外してしまうこともあります。
例えば、35歳の女性が「自分より年上の男性しか考えない」と決めていたとします。
でも、34歳の男性の中に、会話をしていてとても楽しい。仕事への理解がある。家事を一緒にしてくれる。
結婚後の生活について考え方が似ている。お互いの時間も大切にできる。
そんな男性がいるかもしれません。
それなのに「1歳年下だから」という理由だけで会わないのは、少しもったいないですよね。
プロフィールに書かれている年齢は、数字でしかありません。
実際に会って話してみなければ分からないことは、たくさんあります。
婚活では「理想の年齢」より「理想の結婚生活」を考える
婚活で相手への条件を考えるときは、「何歳の人と結婚したいか」だけではなく、「どんな結婚生活を送りたいか」を考えてみることをおすすめします。
例えば、
・結婚後も仕事を続けたい
・家事や育児を二人で協力したい
・休日は一緒に過ごしたい
・お互いの一人の時間も大切にしたい
・将来のお金について話し合える関係がいい
・子どもについて同じ考えを持っていたい
などです。
こうしたことを考えていくと、「年齢差」という一つの条件だけにこだわる必要がなくなってくる場合があります。
もちろん、年齢が重要な条件であるなら、無理に希望を変える必要はありません。
大切なのは、「なぜその年齢差を希望しているのか」を自分自身で理解しておくことです。
「年上男性・年下女性」だけが結婚の形ではない
今回のデータから分かるのは、「夫が年上、妻が年下」という結婚だけが一般的な形ではなくなってきているということです。
同年齢の夫婦もいます。
妻が年上の夫婦もいます。
夫が少し年上の夫婦もいます。
そして、それぞれの夫婦に、それぞれの幸せの形があります。
「男性が年上でなければいけない」
「女性は男性より年下のほうがいい」
という考え方だけにとらわれてしまうと、本当に自分と相性の良い人を見つけるチャンスを狭めてしまうかもしれません。
今回のIBJの成婚データは、「年齢を気にしなくていい」ということを示しているわけではありません。
むしろ、「年齢だけを理由に、最初から可能性を狭くしなくてもいい」と考えるきっかけになるデータなのではないでしょうか。
結婚相手を選ぶとき、年齢差以外に大切なこと
結婚相談所で婚活をしていると、プロフィールの条件に目が行きます。
年齢、年収、身長、職業、住んでいる地域など、たくさんの情報があります。
もちろん、条件を決めることは必要です。
ただ、条件をすべて満たした人と出会えれば、必ず幸せな結婚ができるわけではありません。
逆に、最初は「自分の理想とは少し違う」と思った人と実際に会ってみたら、話がとても合っていた、ということもあります。
結婚生活は、プロフィールの数字だけで作るものではありません。
一緒にいると安心できるか。
きちんと話し合えるか。
相手の気持ちを考えられるか。
困ったときに協力できるか。
そして、お互いが「この人と一緒に暮らしていきたい」と思えるか。
そうした部分が、長い結婚生活ではとても大切になります。
年齢条件を少し見直すだけで、ご縁が広がるかもしれません
2025年のIBJ成婚データでは、夫婦の平均年齢差は2.77歳まで縮まっています。
また、「同年齢」または「妻年上」のカップルは27.8%となり、2017年の17.4%から大きく増えています。
この数字から見えてくるのは、結婚相手を選ぶときの「年齢差」に対する考え方が、少しずつ変化しているということです。
もし今、婚活をしていて、
「なかなか理想の人に出会えない」
「希望条件を満たす人が少ない」
「年齢条件を広げたほうがいいのか迷っている」
という方は、一度、自分の条件を見直してみてもいいかもしれません。
「絶対に譲れない条件」と「何となく決めていた条件」を分けて考えてみるだけでも、見える景色が変わることがあります。
年齢は、結婚相手を選ぶうえでの一つの条件です。
でも、それだけが結婚相手の価値ではありません。
「何歳の人と結婚するか」ではなく、「どんな人と、どんな結婚生活を送りたいか」。
この視点を持って婚活をすることで、今まで気づかなかったご縁に出会える可能性もあります。
年齢差にこだわりすぎて婚活がうまくいかないと感じている方は、ぜひ一度、ご自身の希望条件を整理してみてください。
理想の条件で相手を探し続けることだけが婚活ではありません。
自分に合う人との出会いを広げるために、条件を柔軟に考えてみることも、幸せな結婚への一歩になると思います。
あなたの婚活を応援しています。

※本記事では、株式会社IBJ(IBJ結婚みらい研究所)が公表した2025年の成婚データを参考にしています。データはIBJの結婚相談所ネットワークにおける成婚実績をもとにしたもので、日本の結婚全体を対象とした統計ではありません。
